「伝統」とは、伝統を回復する実践行為の中にある。
現在に過去の遺産をよみがえらせること。よみがえるかよみがえらぬかは、ひとえに僕らの努力にかかっている。
過去の遺産を現在によみがえらせようと努力しない人に、伝統はない。
‐[1902-83] 東京出身の昭和期の評論家・思想家 小林秀雄の言葉‐
今年10月7~9日に400年の伝統を誇る「長崎くんち」に参加しました。
長崎くんちは、遊女が演芸を諏訪神社に奉納したのがはじまり・・・ってのは表の歴史で、

じつは、長崎奉行がはじめた「官制」の祭りであり、当初の意図は隠れキリシタンの摘発や、天領長崎で財を成す豪商に富を還元させるために行われたといいます。

そこが全国のエネルギーの発散という自然発生的な多くの祭りとちがうところだと思うぞ。
多くの祭りは、エネルギーの発散が目的だから「けんか祭り」的な意味合いが多い。

長崎くんちで驚くところは、7年に1回廻ってくる各町の奉納演芸が絢爛豪華で多種多彩なところだと思うな。

今年だと「龍踊(じゃおどり)」あり、「曳壇尻(ひきだんじり)」のような勇壮なものから、「阿蘭陀万才(おらんだまんざい)」、「本踊」のようなエレガントでコミカルなものまで本当に多種多彩。

最近は観客も多国籍化しています。ビジネス客で長崎くんちを偶然知りハマってしまう人も多いです。
出張のプロが全国の祭りを観て、それでも「最高レベル」って太鼓判を押すのが「長崎くんち」なんです。

その伝統を守る町がある。人がいる。長老から若者への歴史文化の伝承がある。
そこに長崎独自の500年にわたる『多国籍文化』が絡み合って、不思議な「和華蘭(わからん)文化」が爆発している・・・それが「長崎くんち」なんです。

催し物に、日本の伝統芸能、中国文化、西洋文化が混在してるのはそのためです。
最近は、根曳衆(ねびきしゅう:引手)も多国籍な人がいらっしゃいます。
長崎が500年前のように、多国籍化しているんでしょうね。

歴史を大事に作りあげる努力が、未来を作り上げる努力に通じます。
日本は、過去の歴史をあいまいにしているので、向かうべき未来もあいまいなんです。

その意味で、長崎はいま、NAGASAKIになろうとしています。
国際化と伝統文化の継承はイコールなんだと思います。

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コメント(4)

元山さん、こちらこそお久しぶりです。
そうなんですね。僕は17〜18日は社員さんと出張になっており伺うことができず残念です。
昨今、ホテルも稼働が高くなかなかとれない状態が続いていますが、よろしくお願いいたします。

修ちゃん、お久しぶりです。こんばんは。今日の夜、何気なくNBCのテレビを見ていたら、クオーレ長崎駅前と、ブリスビィラ波佐見のCMを見ました。素敵な出来映えでしたよ。11月17日は、18日に行われる大村市内の特別支援学校と、特別支援学級との交流運動会がシーハット大村で開催されますので、応援に私だけですが行きますので、ウィングポートに泊まります。宜しくお願いします。

元山さん、おはようございます。
鯛を釣りあげる賑町「大漁万祝恵美須船(たいりょうまいいわいえびすぶね)」 ですね。

素晴らしかったですね。賑町さんの心意気とあの子供たちの多さに今後の伝承も安泰だ!と思わせましたね。

「長崎くんち」は日本三大祭りと言われてますが、このエレガントさと贅のつくし方。バリエーションの多さは、400年前いかに長崎が繁栄していたかを思わせますね。

僕も長崎人として、この「長崎くんち」はインターナショナルなレベルのお祭りだと思っていますよ!

修ちゃん、こんにちは。元山陽子です。私は、去年、娘のお迎えの時におくんちの初日に当たり、JR長崎駅前で、偶然、龍踊りを初めて見ました。あと、網を投げて魚をとるねびき(漢字がわからない。)でしたっけ。それも、初めて見ました。テレビでは、伝わってこないダイナミックさや繊細な動きに魅了され、しばらく娘と一緒に見ていました。今年は、テレビで見ました。修ちゃん、知ってますか?このおくんち、全国放送されています。愛知県にいた時も、このおくんちの中継をみて、またこの季節がきたかと思い、故郷長崎に思いを馳せていました。長崎のおくんちは、修ちゃんがいうように、日本の正統派のお祭りだと私は思います。岸和田のだんじり(ケンカみこし?)だとかいうお祭りとかとは、格段に位の違うお祭りです。また、生でみれたらいいなと思います。長崎のおくんちが、世界にもっと広まりますように。

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