生命の持つあいまいさや多重性、そこには「不気味さ」と「美しさ」が紙一重で同居している。

‐[1934-2010] 茨城県出身の免疫学者・文筆家・東大名誉教授 多田富雄1997年著『生命の意味論』より‐

多田富雄先生のすごさはネットででも見てほしい。

脳梗塞という障害をを「知」の力で戦っておられる。

多田先生の『免疫の意味論』、『生命の意味論』は読んでソンはないと思うぞ。

大方のくだらない「株屋」の書いた経済ノウハウ本よりも経営や戦略の役に立つから。

今日は、名古屋で講演を行った。

都市再生機構の「CS(顧客満足)ES(社員満足)勉強会」での講師として講演を行ったんだ。

明日は、同機構の大阪で、明後日は東京で講演を行う。

こういう講演を行うということでバイカー修ちゃんの会社の社員さんが皆満足しているか?

というと、たぶんそうではない。

定期的に『社員不満足アンケート』を取っているが、概ね向上はしている。

数値的にはね。

しかしね、社員の満足度を向上させるということは、じつは、現状の不満を気付かせる」ことでもあるのだ。

組織というのは「生き物」だ。

生命であれば、それは不気味で得体が知れず、凶暴であり脆弱だ。

クモを見よ!おぞましいが、実に美しくもある形態を認めないわけにはいかないだろう?

それなのに、おおむね50代のオジサンの考える「組織」は恐ろしく単純だ。

組織のもつ生命的なおぞましさや不気味さは「あえて」見ない、考えない。

そして「教条主義的」な「組織論」にこりかたまっている。

あなたがたが口にする「空想的組織論」いや、「実体のない理想の組織」のむなしさには部下はみんな気付いてますよ。

あなた自身も気付いているけど、お得意の見て見ぬふりだ。

みんなお見通しです。朝礼や会議のお説教も・・・。

組織は「生命」であって、都合のいい「ロボット」ではない。

さて・・組織が「生命」であれば、その分子間、細胞間に働く「電磁気力」などの力で互いの相互作用が働き、ミクロの結合がマクロとなってひとつの「生命体」を形造っているよな。

これはじつに不思議な現象だ。

60兆個の生命が集合して一個の「人間」としての意識を持っているんだからな。

であれば、社員一人一人の間に働く「電磁気力」に気を使う必要があるだろう?

それが相互作用となって一個の「会社」になっているんだから。

僕が100人の社員(パートさんや派遣さんも含む)と半年かけてじっくり個人面談するのはこれを重視しているからだ。

その小さな要因が・・・それは「男性の育児休暇」という形で、その社員の家族の絆という「電磁気力」をもたらすかもしれないし、人知れずポットのお 湯を沸かして他の社員さんへ暖かいお湯を提供するという女性社員とその湯でコーヒーを飲む営業マンの「小さな喜び」という相互作用を生むのかもしれない。

しかしその小さな力が、宇宙そのものを維持する大きなエネルギーの根源となっているのは物理的事実なのだ。

しかし・・大方の人はそれを大事と思っていない。

ここが問題だ。

だから、バイカー修ちゃんは、明日の講演の勉強と今日の反省をこめて『生命の意味論』を再読している。

世の中の僕と同世代の50代の人はどうしているのか?

会社では管理職、それなりの地位だ。

趣味はゴルフかい?立派なもんだ。ほんとに好きでやってるのかい?

読書が趣意。ほほー、何読んでいるの?

「組織力とは」、「CSが組織力増大の原動力だ」

なんでもかんでも、「ノウハウ本」だ。

それはいったいなんのための「読書」なんだい?

そんなんで組織力が活性化すると思っているところに50代の弱点が出てるんだよなあ。

50代にもなって、根源的なことを考えられないところが問題の本質なんだ。

経済の成長も、それに伴う組織の成長、結果としての収入の増大・・・etc。

僕ら50代は・・・・

全てが、社会まかせ、他人まかせ、自分は「成長のイデオロギー」に染まって汗をかきさえすれば豊かになれた。

・・・今まではね。

くだらないテレビを情報ソースにして、政治や経済通を演じてこれた。

・・・今まではね。

スナックのお姉さんに、「オレが会社を動かしている!」と偉そうにくだまいてもカッコがついた。

・・・今まではね。

さあ、50代の諸君。

若者や、スナックのお姉さんや、あなたの奥さんや子供さんは、この混沌とした縮小の時代になってこそ、あなたのリーダーシップを求めているんだ。

「いまどきのワカモノはつまらん!」と部下に言ってきたでしょ?

立派なオジさん上司を見せてあげよう。

・・・コレからはね。

あんなに偉そうにスナックで説教してたのに、不景気になったら行かないの?

不景気で閑古鳥が鳴いている今、飲みにいってあげなきゃ!

・・・コレからはね。

どっかのテレビのコメンテーターの受け売りはやめて、「あなたの考え」をしゃべろうよ。

・・・コレからはね。

50代のバイカー修ちゃんの同世代のみんな!

僕たちがコレまでいかに「何も自分で考えてこなかったか?」を知るときなんだ。

今の問題はここにある。

この「今の自分の正確な分析」がなければ、次の手は打てないぞ。

説教は部下やスナックのお姉さんじゃなくって自分にする時が今なんだ。

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コメント(2)

くまさん、こんにちは!!
「社員満足」って言うのは簡単なんだけど、考えてみると難しいんですよね。
ただ、お給料を上げるとか、休みを増やすとかではないことは確かです。
社員さんが、「この会社で働くことによって自分の人生設計ができる会社」っていうかなあ・・・。
つまり、会社のあるべき姿を明確にすることによって、自分の将来を重ねられる会社っていうことじゃないかなって感じます。
ね?これって難しいよね!

修ちゃん おはようございます
名古屋、大阪、東京を股にかけての公演お疲れ様です。
修ちゃんの今日の一言を読み始めて以来気になる言葉№1が
この「社員満足」という言葉です。
社員さんが 自分の中の大小の不満に気を取られていては、「お客様」どころではなくなってしまうおそれもあるし 社内で足の引っ張り合いにならないとも限らない。不満のはけ口は弱いところへ向かって社内でのいじめや下請たたきにも・・・。(時々、お客さまからのはけ口にされてます・・;)
そしてうちの社員さん達は、まじめでいい人が多いので「不満」が表面化して来ないのが更に問題だと思っています。
今日の修ちゃんのコラムを読んで、「抱えている不満に本人も気付かないでいる場合」もあるんじゃないかなって心配になりました。
いつか、長野にも公演に来てください!!

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