卯の花の 散るまで鳴くか 子規(ほととぎす)

柿くへば 鐘が鳴るなり 法隆寺

‐[1867-1902]  愛媛県伊予松山出身の明治の俳人・作家 正岡子規の俳句‐

 「坂の上の雲」の第一部、終わりましたねえ。

このドラマは大変よくできた力作だと思う。

いまだテレビドラマでここまで感動したことはなかったように思う。

登場人物と配役もいい。へんにちゃらちゃらしたイマドキの若者俳優でないところがいい。

敬礼といい、衣装といいよく明治の時代考証がゆきとどいていると感じる。

なにより、原作のイメージを壊さないところがいい。

日本近代史の勉強にもなる。あらためてあの明治時代を振り返ると弱肉強食の食うか食われるかっていう恐ろしい時代だったんだねえ。

よく植民地にされずに時代を生き延びたと思うぞ。

しかし、昭和の敗戦後、日本は精神的に植民化されてしまったかのような・・・腑抜けのような国になってしまったような気がする。

卯の花の・・っていうのは子規の生まれが卯の花の咲く10月生まれだってことからきたらしい。

「卯の花の匂う垣根に時鳥(ホトトギス)早も来鳴きて・・」っていう「夏は来ぬ」って歌があるよね。

この場合の「来ぬ」っていうのは、「来ない」っていう意味じゃなくって「終わった」っていう完了形だろうから、ちょうど10月頃をさすのかな。

子規はホトトギスって意味だっていうのは当然ながら、バイカー修ちゃんは、子規は不治の病結核におかされた自分の「死期」もかけたんじゃないかって、勝手に思っている。

友の秋山真之はアメリカをイギリスを駆けまわり、日本は怒涛の荒波に呑まれる中、正岡子規は病床六尺の狭い空間から精神世界を駆け回っていたんだなあ。

あらためて正岡子規の俳句を読んでみようかな。

「めでたさも 一茶位や 雑煮餅」

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