言葉を用いたとしても、我々には語ることのできない「なにものか」が、あとに取り残されてしまう。
‐[1891-1976] ハンガリーの物理学者マイケル・ポランニー『暗黙知の次元──言語から非言語へ』より‐
今は朝6時、夜明けの横浜ベイブリッジを眼下に見ながら「バイカー修ちゃん」を書いている。
昨日は東京もひどい雨だった。その名残がどんより残ってはいても、横浜ロイヤルパークホテルの高層階から見る眺めはすばらしいね。
昨日はとある団体から講演依頼を受けたので、バイカー修ちゃんが理事をしている「経営革新支援機構」(MIG:まるでロシアの戦闘機みたいだな・・)
の本部「金沢工業大学大学院虎ノ門校」がある虎ノ門で話をうけたまわった。
CS(顧客満足)とES(従業員満足)についての講義依頼だ。
ふむふむ、人間の思いを人に伝えるのは本当に難しい・・・永遠のテーマといっていいかもしれないな。
今日の一言は、もう2度紹介しているマイケル・ポランニーの『暗黙知の次元』からの引用だ。
右上の「検索」から「ポランニー」って入力して過去ログを読んでみてね!
この『暗黙知の次元』は名著だと思う・・って書いたらやっぱり「難しい」ってメールをいただきましたが、日本人は元来「暗黙知」を重視する国民なんだと思うぞ。
「なにものか」が、あとに取り残されてしまうという、今日の言葉のあとにはこう続くんだ。
「それが相手にうけとられるか否かは、言葉によっては伝えることができずに残されてしまうものを、相手が発見するか否かにかかっているのである」・・・とね。
今朝は横浜なので、『暗黙知の次元』が手元にないので記憶だけで書いているけど・・・たぶん一字一句まちがいない。もう5回くらい読んだかな。
これはとても重要だ。
思ったことが伝わらない・・あたりまえだ。『形式知』としての言葉や文字で伝えられることはほんの一部分なんだね。
この取り残された『なにものか』に伝えたいエキスがあるはずなのだ。
それは言葉以外の思い、信念、間合いという言葉とは別の周波数帯を活用して相手に伝えるしかない―――少なくとも相手が「発見」してくれるレベルでね。
ここに大幅な個人的差異がでてくるんだなあ。
そしてこの相手のことを思う気持ちが自分の会話能力の「品質」なんだ。
これがビジネスマンなら「経営品質」。教育者なら「教育品質」。
医者なら「医療品質」の根幹にかかわる。
現代はあまりにもツールが多すぎて、根本的な対話能力がおざなりにされているように思うぞ。
「コーチング」や「ディベート」というテクニックはもちろん大事なんだけど、もっとも大事なのはあなたの伝えたいことはなんですか?ってことだろうな。
その伝えたいことをいかに深く掘り下げているか?ってことだろうな。
どんなにがんばっても、そのあなたの思いは一部しか伝わらない。
そのたった一部で人を納得させ、共感させる必要があるんだ。
『暗黙知の次元』っていうのは・・・とても深い。



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