ともしびに 陰と陽との二つあり 暁(あかつき)陰に宵は陽なり
[1522-92] 安土桃山時代の茶人・千家流開祖 千利休の和歌「裏千家 千宗興お茶の道しるべ」より
週末、仕事で京都へ行った。
昨日は、裏千家、表千家を見学して、大徳寺へ行った。
僕の義理の母はお茶をする。裏千家で、自宅には茶室がニ間、本屋に一間とはなれの庭に今年完成した茶室がある。
今日の一言の千宗興(そうこう)さんの「お茶の道しるべ」も母の本を借りて読んだんだ。
母は読書家でわが家には母の本だけでも大変な本があるし、なんといっても自分では買って読むことのない世界の本が家の中にあふれているというのは幸せなことだと思うぞ。
さて、そういう理由で千利休さんに思い入れがあって京都で行った場所は、一休さんで有名な京都でも有数のお寺、臨済宗大徳寺。
こんな広いお寺をすみずみまで廻る時間は例によってなく・・、国宝唐門を通って、今日の主役千利休が秀吉から切腹を賜るきっかけになった三門(金毛閣)で手を合わせ、石田三成のお墓にまた手を合わせ、目指す場所は・・・細川家代々のお墓やガラシャのお墓で有名な高桐院(こうとういん)。
まあここの門に通じる参堂で色づきかけた紅葉から比叡山が見える。
まわりはドイツ語やらフランス語であふれ、この南蛮人たちといっしょに本堂の間から絵画のような前庭を観る。ここに割れた灯籠があるがこれは利休ゆかりの灯籠のレプリカでホンモノは裏の細川家のお墓のところにあるんだ。
そしてお目当ての茶室・松向軒(しょうこうけん)。利休といえばここ。
秀吉が北野大茶会でつくった茶室をここに持ってきたといわれている。
おちつくなあ・・、美しいなあ・・・。
このフランス語やらドイツ語の南蛮人にどういう風に映っているのかなあ・・・。
まさか宣教師フロイスみたいに「土くれをあがめる」なんては思っていないだろうし、だからこそここに来て前庭の縁で座って眺めているんだろうけど。
まあ、1ヶ月の間にプラハと京都という姉妹都市(知ってました?)を見学して、どちらも1000年都市ながら、この文化の差異にはおどろくばかり!
あのプラハの荘厳さには一歩ゆずるけど、京都のわびはヨオロッパ人にも衝撃を与えるでしょうな。
質素でいながら貧ではない。色はなくとも華麗である。
高くそびえて(プラハは塔が多い)いなくとも、自然と調和している。
そして・・・美しい。「こんな方法があったんだ!」と思うだろうなあ。
この1000年の文化を一杯の椀に茶として濃縮・・・これをすする。
大徳寺納豆の塩っ辛い味がまた雅なんだ。
日本っていい国ですねえ。
人生、生きてりゃいいことがある。生まれたばかりの暁はじつは苦労の始まりでもあり「陰」だ。
それにくらべ宵はさびしい・・って思いがちだけど人生の完成期にあり、これが「陽」なんだね。
秀吉に理不尽な切腹を賜った利休の心中やいかに・・。
陽であったと信じたいね。



くまさん、いらっしゃい!
そっかあ直江兼続さんのお墓に行ったんですね。
まるで「天地人」コンビですな。
千利休の本でおすすめなのはやっぱり今日の「裏千家 千宗興 お茶の道しるべ」ですよ。
これに利休のウィットの効いた和歌がいっぱいでてきますよ。
ぜひ読んでみてください。
ふつうお茶の本とか読まないもんね。
こんにちは!!
修ちゃんが石田三成のお墓に手を合わせていた頃・・・かどうかは定かではありませんが、この週末私は山形県米沢市の直江兼続さんのお墓にお参りしておりましたです(^^ゞ
それにしても、利休さん、先日の「置く手重かれ」といい、今日の「宵は陽なり」といい面白い物の見方をされる方ですね~。
千利休初心者向きに、ご本を一冊ご紹介いただけませんか?