この宇宙という御馳走を塾せる奴は、ただ「神」あるのみだ。
神は自分だけは永遠の光耀(こうよう)の中にいて、我々を闇の中へ追いやり、そしてあなた方には「昼と夜」、つまり世界の半分を与えたのだ。
‐[1749-1832] ドイツの詩人・科学者 ヨハン・ウォルフガンク・フォン・ゲーテ「ファウスト」高橋義孝訳1780行:悪魔メフィストフェレスの台詞
オーストリアが美しいとは前回も書いたし、まさしくその通りなんだ。
この街に感動しないのは「男はつらいよ」の寅さんくらいだろう。
なんせ寅さんは、第41作「寅次郎心の旅路」で竹下景子さんとウィーンロケがあるんだもんね。
バイカー修ちゃんは寅さんは全巻DVDを持ってます。(誕生日に母からプレゼントされたんだ)
なんと!バイカー修ちゃんにとってのウィーンの原風景とは「第三の男」と「寅さん」なのでした!
ま、プラーター公園の観覧車は「第三の男」のときのまんま!(おいおいこれ1949年の映画だよ)
あの何人も乗れそうなゴンドラのついた旧式のやつを今も動かしているところがスゴイ。
それと、「シェーンブルン宮殿」や、「シュテファン大聖堂」も寅さんの映画とはかなりイメージが違ってて・・・もっと巨大だった。
ふつう観光地ってのは、「思ったより小さい・・」ってのが相場なんだけど、この国は違っている。
それとウィーンの街の真ん中に「ゲーテの座像」があった。こりゃ寅さんにはでてこなかったな。
ゲーテと言えば「ファウスト」でしょう。
バイカー修ちゃんが「ファウスト」フリークなのは何べんも言っているけど、このメフィストフェレスの言葉はゲーテの言葉そのものだろう。
光の神と闇の悪魔は一対であり、その模倣の人間は昼と夜の世界にすむ。
う~ん、素晴らしい。
ハプスブルグ家の「シェーンブルン宮殿」や、カトリック大司教の「シュテファン大聖堂」のこの華やかさも大部分の大衆の苦しみの上に成り立っていたんだもんなあ。
ま、そこにイカサマ"BVLGARI"Tシャツの中国人や短パンのアメリカ人や、口あけて上を見ている日本人のお姉ちゃんや、そのサイフを狙ってるスロベニア人のスリや、飲んだくれてるロシア人と出稼ぎルーマニア人が混在している。
やっぱり・・ヒルトン・ヴェノーナのベッドメイクさんはアフリカ系の人だった。
世界はどこに行っても人と人の光と影、僕らは光なんだろうか?影なんだろうか?
寅さんみたいに「ア~あ、退屈な街だねえ」って言える寅さんは光だろうな。
帰国して新聞見て驚きました。
「ウィーン市に寅さん公園が完成」だって。もう何日かはやかったら行ったのに~!
でもこの第41作「寅次郎心の旅路」は当時のウィーン市長故ヘルムート・ツィルク市長が大の寅さんファンだったことから誘致してできたとのこと。
寅さんは海外にもファンが多いんだよねえ。
今回は寅さんとゲーテ先生を並べてとんでもない文章になりました。
でもウィーンは本当に美しい街だよ。
ああ、美しく青きドナウ川に今夜も眠れなさそう。



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