ニューヨークの「自由の女神像」よりは、まだましだろう。偽りの自由を象徴するこの女神像は、背中を陸の方へ向けているのである。
‐[1880-1938] ドイツの建築家 ブルーノ・タウト「日本 タウトの日記」(篠田英雄訳)1936年9月10日群馬県高崎市の白衣観音像にふれての日記‐
タウトは建築家であったが親ソ連派であったためにナチスが政権をとったドイツから日本に亡命した。
そして群馬県高崎市に住んでいたことがあった。そのときの日記だ。
はやいものでニューヨークであの同時多発テロ「911」から8年もたったんだね・・。
あの夜「ニュースステーション」の生中継でこの世紀の大事件を目撃した。
1機目の旅客機の衝突はリアルタイムでは見ていない。すでに衝突した「ワールドトレードセンタービル」からは黒煙が上がっていた。
みなさんと同じように最初は事故かと思ったんだ。
そしたら2機目の旅客機がもう一棟のビルに衝突。立て続けにペンタゴンに3機目が突入。
また別の旅客機を空軍の戦闘機が撃墜したという情報も!
「これは戦争だ!」と思ったな。これが21世紀を暗示するのか・・・。
これでも十分驚いていたのに、なんとビルそのものが熱で一気に倒壊してしまった。
多くの命を道連れに・・・。
テレビでオバマ大統領夫妻を迎えての追悼式典が放送されていた。
今は「グランド・ゼロ」となっている場所にかつて「ワールドトレードセンタービル」があった頃、僕も行ったことがある。
当然「自由の女神像」にもね。
偽りの自由の国。
10%の金持ちが国民全給与所得の50%をかすめとる国。
自由=弱肉強食の国。
自由=自分さえよければいい国。
全世界に合成の誤謬(ごびゅう)をもたらす国。
このテロの後、アメリカは「イラク戦争」を開始した。
「力」を信望する独裁者を「力」でたたく世界の警察国家。
アメリカを愛するがゆえにアメリカの矛盾と欺瞞に悩んでしまう。
その象徴がタウトの言う「自由の女神像」なのかもしれない。
やはりこの事件の全容は半世紀ぐらい先にならないとわからないのかもしれないね。
追悼式だけがおごそかに行われていた。



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