塩野七生

知力ではギリシア民族に劣り、体力ではケルト人(ローマ人の呼称ではガリア)やゲルマンの民族に劣り、技術力ではエトルリア民族に劣るのが自分たちローマ人であると、少なくない資料が示すようにローマ人自らが認めていた。

それなのになぜローマ人だけが、あれほどの大を成すことができたのか。

それを一言で言えば「もてる能力の徹底した活用」である。
-[1937-] 東京出身の在イタリアの作家 塩野七生の言葉-

ローマ人より優秀な民族はいっぱいいた。
しかし、最も繁栄したのはローマ人だった。これは大きな教訓だねえ・・。
えてして僕らは思いがちだ。「オレはだめだ。私なんかダメなのよ~」
これに陥らない人はいないんじゃないかな。でも、なんでもソツなくこなすことが褒められるのは高校生までだと思うぞ。
今まわりをみてごらんよ。東京の一流大学でた地元の企業の若社長とか、銀行員とか、公務員、はては取引先の一流企業の社員の中でどれくらいの人間が「人間的魅力」にあふれている人がいるか?
かつて彼らは、ハードな勉強をこなし、過去問を塾で解き、優秀な成績で高校時代を終え、はれて大学に入学した。
・・・でン十年たったわけだ。タバコを節制することもなく、毎晩のように飲み歩き、ゴルフのクチプロレスのようにはウエストは締まっておらず、会社は斜陽ときたもんだ。
それに比べ、高校時代は学校にも行かず、勉強は原子力潜水艦(浮上せずってことで・・)社会にでてから覚醒し、小さいながら中小企業の社長になったような人にはどこかスゴ味があるような人が多い。
これが「ローマ人」タイプなんだろう。
いくら賢くってもレポートが上手でも、プレゼンさせたら立て板に水でも、所詮評論家はダメなんだね。
一点の得意を極める。それに集中する。なにがあってもやめない。ストイックになる。
こうじゃなきゃダメだと思ってる。話術がうまいから人が聴くんじゃなくて、話す内容に言霊(ことだま)があるかないかが問題なのだ。
だからバイカー修ちゃんはノウハウ本は読まないんだ。
塩野七生さんの本はおもしろい。ローマ人に興味なんか正直ないんだけど、このローマ人が自分に思えてならないんだ。いや・・思いたいといったほうが正しいかな。

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