坂本龍馬

なるほど西郷というやつは、わからぬやつだ。

少しくたたけば少しく響き、大きくたたけば大きく響く。

もし馬鹿なら大きな馬鹿で、利口なら大きな利口だろう。

-[1835-67] 土佐出身 幕末の倒幕運動の指導者 坂本龍馬が西郷隆盛を評した言葉「氷川清話」より-

これは「氷川清話」って勝海舟の晩年に彼の談話をまとめた本の中に坂本龍馬が西郷隆盛を評してこう言ったって紹介されている話なんだ。

この人物評で龍馬の人を見る目の深さがわかるねえ。

普通の人なら、やれ「情にあつそうだ」とか、「立派だ」なんていう評価をしがちだ。

しかし、西郷さんの度量の大きさを言葉で説明するのに、こういう言い回しができるところが龍馬が大人物って感じるところだね。

西郷さんもまたふところの深い、一口で表現できないくらいの大物だったんだろうな。

そしてそれを書き残した勝海舟も摩訶不思議な人物だ。

軽口たたいていかにも軽薄そうと思えば、大胆で戦略的、下級武士から高官まで成り上がったかと思えば、しっかり幕末明治を生き残りなんと伯爵(はくしゃく)にまでなっている。

西郷さんや龍馬とちがい、ちゃんとフトンの上で亡くなった。

最期の言葉は「コレデオシマイ・・」だったそうな。

世の中が平和になったら人物も小粒になる。しかし一転世の中が動き出すとこういう大人物が出てくる。

思えば、西郷さんも龍馬も勝海舟も出は下級武士のペエペエだ。

いつのまにかみんな主役になって、倒幕だ、国づくりだ、幕府方だってすごいエネルギーで動き出した。

日本もこれから大変な時代になっていくだろうけど、勝海舟や西郷さん、龍馬みたいな大人物が出てくるんだろうか?

えてしてこれらの人物はその物語の登場時点では、まともなのかあほうなのかつかみ所がない人が多いんだよな。

一見見たところ後の大人物のおもかげもない自堕落な人が多いようだ。

おそらくエネルギーをその身体にためてるんだろうなあ。

 

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