2008年04月02日

アル・カポネ

世界の資本が今は全部紙になっちまってる。誰かが何か新しいアイデアを思いつくたびに、資本金を増やして、自分のふところには現金を入れて、株主には紙切れを渡す。金持ちはますます金持ちになる。株主はその紙を使ってまた投機をやる。噂を流して設ける手口を見つけた奴もいる。他人が汗水垂らして稼いだ金を、何の価値もないとわかっている株に変える悪徳銀行家どもは、女房や赤ん坊を食わせるために盗みを働く気の毒な男なんかより、よっぽど監獄行きの資格があるぜ。
-[1899-1947] 米国のギャング アルフォンソ・カポネの言葉-

アル・カポネ、「暗黒街のボス」、ご存知捜査官エリオット・ネスとの血みどろの争い「アンタッチャブル」の一方の主人公だ。ギャングスター、縦じまのダブルスーツに葉巻、ドラム・マガジンの付いたトンプソン・サブマシンガン。これがシカゴのギャングのいでたちだ。1931年32歳の若さでこの言葉を述べたカポネはすでにシカゴの大ボスだった。バイカー修ちゃんやもう少し上の「団塊ボーイズ」の方々は、ムカシTVでモノクロで放送があってたアメリカのドラマ「アンタッチャブル」を思い出す。あの頃は、戦争ドラマの「コンバット!」と並んでポピュラーだったなあ。もう少し若い世代は、ブライアン・デ・パルマ監督、ケヴィン・コスナー主演(もちろんエリオット・ネス役だね)の映画を思い出すだろう。でも、この映画ももう20年もたつんだね!このときのカポネ役は、名優ロバート・デ・ニーロでした。そりゃイタリア移民だもの。演じるのもイタリア移民がやらないとね。でも、ギャングのカポネが言ってることは、とても77年も前のこととは思えないぞ。今の、サブプライム問題や、不良債権を抱えた銀行なんかは、この間なにををやってきたんだ?本来汗水たらして働く人々の会社に出資してともに成長するのが銀行家の仕事だろう?それが率先して投機に走り、幻想の利益に血眼になり、紙切れを乱発する。世界には印刷した紙のお金の何十倍もの「コンピュータ上のカネ」が走りまわっている。みんななんとなくその「胡散臭さ」に気付いているんだけど、みんなで「ええじゃないか」状態だ。その影で、働けど働けどカネにもならず、夢ももてないニュータイプの「搾取される人々」がたくさんいる。この人たちもカポネのような「暗黒街」の仕事の温床になっていく。世の中表向きはスマートにはなったけど、闇の世界は深く深く潜行していてじつは変わっていない。カポネの言うことも正論だと思うぞ。

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