2008年04月01日
光田明正
敗戦によって(日本の思想が)基本的に変わったと言うと、漢人は不思議がる。しいて、ここ百年の日本の姿がむしろ仮面であり、本来の姿に日本国民自らの手で戻したと言うと、時間の尺度が同じになり、理解され得ると思う。ただし、その場合は、さかのぼってわが国の歴史の勉強をし、「本来の姿」とは何であるかの次元の問題となる。
-[1936-] 桜美林大学孔子学院院長 光田明正「中華の発想と日本人」より-
この前の日曜日、光田先生と日中の知識人の方々と食事をした。例によって、歴史の話。音楽の話、政治の話、が中華料理のフルコースと10年物の紹興酒で本当に盛り上がった。先生に「長崎大学の非常勤講師」の話を受けたことを伝えると先生も喜んでくれた。先生を囲んで話をしていると、楽しくて時間を忘れるんだ。ある女性(この人はブロードウェイでユル・ブリンナーと「王様と私」を演じた方だ)が今度、指揮者抜きでクラシック・コンサートを行うというので、僕が「それは、ジャズのようにタイミングがずれることを楽しむために行うんですか?」と質問したら、光田先生から「あいかわらず発想がおもしろいねえ」と笑われた。結局、この指揮者なしのコンサートはクラシックコンサートのチャレンジなんだね。ブラジルの高名なチェリスト、アントニオ・メネセスとチェリストでもあられる光田先生の奥様との競演なんだけど、クラシックでも革新を目指してやられるトコロがすごいんだ。この日は本当にプライベートな食事会で本当は名前を書きたいくらいだけど、それは遠慮しとこう。この会では僕がいちばん若くて、みなさんから可愛がってもらえてすごく居心地がよい。今日は光田先生の著書「中華の発想と日本人」から紹介しよう。光田先生は台湾と日本のアイデンティティを持ち、英語、複数の中国語、ドイツ語、フランス語その他に堪能で、とても説得力がある。この本今は残念ながら絶版中だ。しかしね、今本屋さんやアマゾンをのぞくと、やれ「中国崩壊論」やら「中国脅威論」やらが人気だ。はたして聖火リレーはうまくいくのかどうか?それはわからない。でもこれほど中華文明と日本人への見識をまじめに論じた本をバイカー修ちゃんは知らない。光田先生、すいません。例によってこの本、マーカーとボールペンで汚くなっちゃいました!
- by 社長ブログ・バイカー修ちゃん
- at 09:31
コメント