ハムレットと墓堀りの会話

ハムレット 「ああ、そうだな。なぜイングランドに送られたんだ?」
墓堀り 「狂ったからよ。あそこで正気に戻そうってんだ。戻らなくたって、あそこなら大丈夫だけどよ。」
ハムレット 「どうして。」
墓掘り 「あそこなら、みんな狂ってるから、目立たねえのさ。」

-[1564-1616] 英国の劇作家・詩人 ウィリアム・シェイクスピア「ハムレット」5幕1場 河合祥一郎訳-

昨日のナポレオンとゲーテの会話の次は、「ハムレット」から紹介しよう。この前、バイカー修ちゃんの中学生の息子が英国はコッツウォルズへと修学旅行へ行ったのでした。ホームステイですばらしい家庭に当たったようで英国病にかかって帰ってきました。もう英語に熱ははいるは、この前までアメリカだと言ってた息子は、もう英国一色です。そりゃコッツウォルズは古き良き英国の代表みたいなところだもんな。「家族の会話の時間が、すごくゆっくりなんだよ」って感動してました。そーかそーか。お前は同じ年頃のフレイヤちゃんが気に入ってたんじゃないか?写真で見たらすごく可愛いじゃないか?そうか・・英国はそんなによかったか。みんな貴族に見えたか。ちゃんとわが家の家系はサムライだって英語で説明したろうな?でも、その英国も500年前は野蛮な国だったのだぞ!息子よ。このハムレットの台詞がまたおもしろいねえ。ご存知ハムレットはデンマークの王子だ。この話はデンマークを舞台にしてるんだけど、この話がまたドロドロしてるんだね。あらすじをここで言うスペースもない。興味のある人はネットででも見てごらん。このドロドロしてるデンマーク人のハムレットと墓堀りが「英国はもっとひどい」って言ってるところがおもしろい。当然シェイクスピアは英国人(であろう謎だけど)だろうから、英国人の読者に対するシニカルな皮肉だろうけどね。でも、この頃の英国の歴史はほんとに「殺すか、殺されるか」、「だますかだまされるか」ってなカンジで読むに耐えない。アイルランドやスコットランドとの争いはいまだ解決していない。まさしく"To be or Not to be"「生きるべきか死すべきか・・」ってな感じだぞ。息子よ。今は理想を見ていずれ真実を知るのだぞ。

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