2008年03月19日

ヴィクトール・E・フランクル

その最後の日に彼女は全く内面の世界へと向いていた。「あそこにある樹はひとりぽっちの私のただ一つのお友達ですの。」と彼女は言い、バラックの窓の外を指した。外では一本のカスタニエンの樹が丁度花盛りであった。病人の寝台の所に屈んで外を見るとバラックの病舎の小さな窓を通して丁度二つの蝋燭(ろうそく)のような花をつけた一本の緑の枝を見ることができた。「この樹とよくお話しますの。」と彼女は言った。私は一寸まごついて彼女の言葉の意味が判らなかった。彼女は譫妄(せんもう)状態で幻覚を起こしているのだろうか? 不思議に 思って私は彼女に訊いた。「樹はあなたに何か返事をしましたか? ―― しましたって!―― では何て樹は言ったのですか?」  彼女は答えた。「あの樹はこう申しましたの。 私はここにいる――私は――ここに――いる。 私はいるのだ。永遠のいのちだ・・・・・・・。」
-2004.10.26 [1905-] ユダヤ系オーストリア人の実存主義的心理学者 ヴィクトール・エミル・フランクル著 「夜と霧」(7 苦悩の冠:p170)霜山徳繭訳みすず書房より強制収容所で亡くなった若いユダヤ人女性がフランクルに語った最期の言葉-

昨日更新できずにごめんなさい。やはりまたフランクルから紹介しましょう。この本はぜひバイカー修ちゃんお勧めです。飢えと不衛生の極みの収容所の中で今・・死んでゆく。こんな極限の中でも荘厳(そうごん)な死を迎えられる人がいることに驚いた。昨日、バイカー修ちゃんの人生にとって大事な人が亡くなった。そして通夜に行った。生前ボランティアと人間の共生にすべてをかけて生き抜いた方だった。僕が14年前にタイにボランティア活動に行ったのもこの先生のおかげだ。経歴を見るとすばらしいインテリなのにどうみても大酒のみのおじさんにしか見えない。でも人間を心から愛していた。「肝臓がんのため17日に57歳で死去したNPO法人「地球市民の会」(佐賀市)会長の古賀武夫さんは、国際貢献や教育活動に尽力し、多くの人に物心両面で大きな影響を与えた真の国際人だった。地球市民の会を設立したのは1983年。「人々が暮らし、紡いできた互いの文化を尊重し、みんなで助け合って仲良く生きよう」という思いを会の名前に込めたという。会は、タイで小学校の建設や奨学金の貸与をしたり、ミャンマーで有機農業を普及させたりした。活動に共感した人たちが、神奈川県や東京都、熊本県など11都道府県の12地区に同様の会を設立し、「地球市民」の理念が広がった。」(2008年3月19日 読売新聞)この方も肝臓ガンと闘いながら、最後の最期まで崇高に亡くなっていかれた。人の人生ってなんだろう。こんな偉そうなことブログで書いてたくさんの人に読んでいただけるのはすごくうれしいけど、バイカー修よ、おまえはどんな人生なんだい?死んだとき人はどんなことを言ってくれるんだい?あの中学生や高校生の子どもが目を真っ赤にして泣き顔になっている。久しぶりに見た・・。人の死に泣く少年少女を・・。古賀先生!やすらかに!本当にお世話になりました!いっしょにあびるほど酒を飲んで、ワット・サーキヤオやウドンターニーのことを語りあかしましたね。「人生はどげん生きても一回しかなか!」先生の言葉を胸にきざみます。――合掌

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コメント

Peace4Uサマ、ありがとうございます。
じつは僕やタクシーママは「タイボランティア軍団」の同期生なんです。
全国にたくさんいるんですよ。でも若い自分に没頭できたことは自分の宝になってます。
でも、僕らはそれを一過性のように経験し、今じゃ自分のことに没頭する始末・・。
古賀先生はそれに一生をかけたんです。
人間の器が違いますよね。
でも、器は大きい器も小さい器も「人の役に立つ」わけですから気を取り直してがんばります。
ありがとうございます。
美しいオクサマにもよろしく!

  • バイカー修
  • 2008年03月20日 09:12

修サマ
自分の心の支えとなり、自分の生き方の礎となった方が亡くなられたなんて、悲しいですね。でも、修サマにとって、そのような偉大な方が今までいらっしゃった事が、ぼくにとってはとても羨ましくも思えてしまいました。
身近な人が亡くなると、自分の孤独感が募りますね。どうしてでしょう?
多くの方に悲しまれた死に比べて、自分の死は比較にもならないぐらいのモノだろうと、悲観してしまうのでしょうか?
でも、修サマは悲観しないで下さい。亡くなられた古賀先生同様、とても多くの方々に親しまれ、心の支えとなっていると思いますよ。昨日の更新が無かっただけでも、どれだけ多くの方が気に留めたでしょうか?

ウィスキー、飲み過ぎないでくださいね。

  • Peace4U
  • 2008年03月20日 01:21

タクシーママ、やっぱり悲しいよ。
今、ウィスキー飲んでる。一人で・・・。
よーし、いっしょに飲もう。
また、ムカシみたいにバカしたいねえ。
古賀先生みたいにさ!

  • バイカー修
  • 2008年03月20日 00:18

こんばんは、バイカー修さん。
時が経つごとに深くなる悲しみって、こういうことを言うんですかね…。懐かしい人との再会でさえ、古賀先生の仕掛け?なんて思うと、嬉しくもあり、切なくもあり…。
みんなで飲もうね。先生の事を語りながら、これからのことを。

  • タクシーママ
  • 2008年03月19日 21:05

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