2008年01月29日

ダグラス・マッカーサー

私は初めて神のごとき帝王を見た。
-[1880-1964] 米国の元帥 ダグラス・マッカーサーが昭和天皇の訪問を受けたときの言葉-

これには複線があって、昭和天皇がマッカーサーGHQ最高司令官を訪問されたとき、この失礼な元帥は横柄な態度で接したという。有名な写真があるでしょう。腰に手をかけて昭和天皇と写った写真がさ。このとき「皇室財産を差しだすから食料を緊急輸入して国民を飢餓から救ってくれ」と申し出た昭和天皇の申し入れを聞いてこのGHQ最高司令官は愕然(がくぜん)とするんだな。てっきり命乞いに来たと思ってたんだから。今まで見た東南アジア諸国の王朝や、ヨーロッパあたりの王族とはまったく次元の違う「帝王」がいることを。しかしすぐにこの「帝王」には慈悲の心はあっても、権力もなにもあってないような「傀儡(かいらい)」だってことも知る。ここが日本の不思議なところだよね。いまだ表立って皇室のことを語るにははばかられる雰囲気がある。英国の王室とは交流があられるそうだけど、あちらの王室は恋愛その他も非常に自由奔放のように見える。まあ、ご本人たちにとっては不自由なんだろうけど、日本の皇室に比べれば自由でしょ。アラブの王族と浮名をながす姫がいたり、その人が事故で亡くなるとMI6がからんでいるとうわさがたったり、日本じゃ考えられないよね。でも、その日本でも天皇家はこの千年の間にも何回も危機にあった。その時々に、ときの権力にすりより、あるいは離反し、天皇家を二つに割ってまで生き延びてきたんだ。この昭和の軍閥(ぐんばつ)という新たな「武家集団」にもそれは同様だった。片方で「天皇陛下万歳」と持ち上げといて、片方では権力を与えない。命まで危なかったというから近代の日本史はまだまだ奇奇怪怪だ。しかし、人間としての「ヒロヒト」はとてもすばらしい人格の方だったようだ。あの尊大なマッカーサー様を感動させているんだから。

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