2007年09月25日

猪木武徳

1914年段階では1米ドルは4.2マルクであったが、23年11月には「4.2×10の12乗(1兆)」マルクに跳ね上がっていた。この1兆分の1マルク下落は、主に23年の後半に加速したものであった。人々は街に買い物に出かけるのに乳母車に紙幣を詰め込んで出かけた。(有名な第一次世界大戦敗戦後ドイツのハイパーインフレについて)
-国際日本文化研究センター教授 猪木武徳 2003年8月26日同日東京行きの飛行機の中で読んだ日経新聞より-

最近、アメリカの「サブプライムローン」破綻がきっかけで巨額の損失を出した英国の「ノーザンロック」という銀行で取付騒動がおきて長蛇の行列ができていたニュースがあったよね。そしたら英国政府が「預金は保護します」の声明をすぐにだした。驚いたねえ。英国はペイオフを実施してる国でしょう?それをあっさり反故にしちゃった。それほどこの問題は衝撃的だったんだ。今、投機のおカネが金融からモノに流れてる。トウモロコシにいったりゴールドにいったり原油にいってる。それで・・物価が上がりはじめた。世界中で。ハイパーインフレになるんじゃないかって人もけっこういる。で、そのハイパーインフレってなんでしょう?ってなわけで、第一次大戦後ドイツでおきたその例を書いてみました。バイカー修ちゃんの世代では教科書におカネの山を横に途方にくれる労働者の写真が載ってたもんだ。すごいねえ、たった1年で物価が一兆倍!!!。想像できない。でもこれよりすごいインフレがじつはハンガリーで第二次大戦後起こったんだ。日本も同じ頃ハイパーインフレが起こった。・・で、1円何銭という「銭」が消えちゃった。すでに中国やロシアのような共産圏や元共産圏の人たちにとっては十分ハイパーインフレだろうな。中国なんかこの前まで一部官僚や党のお偉いさん以外はみんなビンボーだったのに今じゃ億万長者と今まで通りのビンボーな人が同じ国内にいる。これって信じられないと思いませんか?わが国の「格差問題」の比じゃないと思うぞ。こんな異常が続くはずはない。世界は極度の緊張の糸の上にある。張った糸はいつか切れる・・・。

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