トルストイ

職人の仕事を誰に学ぶかは明白なのに、「正義」を学ぶ時には、誰を師匠とすべきかわからないのは驚くべきことだ。
-[1828-1910]  ロシアの小説家・思想家 レフ・ニコラエヴィチ・トルストイの言葉-

今回の参院選で自民党が「歴史的大敗」をしたゴタゴタはまだ続いていますが、大方の国民は自民党にお灸をすえてやろうってくらいに考えて民主党に投票したんだろう。だって大勝した民主党に「勝つほどの魅力や正義」が感じられなかったもの。なんか素人みたいな候補者のオンパレードで日本の政治も行き着くところまできたな、ローマ帝国や江戸幕府の末期のような様相になってきたなって感じてる。民主党の当選者に驚いたのは「政治とカネを正す」とみんな判で押したようなことを言ってたことだ。あきらかに「こう言うべし」というアンチョコ文書があるんだろうな。それが正論だけどうそ臭いんだ。正義ってなんだろう?バイカー修ちゃんが子供の頃は「正義の見方」って言葉に説得力があった。ウルトラマンは正義の味方だった。鞍馬天狗は正義の味方で新撰組は悪者だった。戦争映画を見るとドイツ軍は悪者でアメリカ軍は正義の味方だった。今はだれが正義で何が正義なのかがよくわからない。イスラム原理主義者には明確に正義があるように感じる。恐らくアメリカは悪魔なんだろう。アメリカ教の人の正義は「お金」らしい。ルールを守ればカネを儲けて何が悪いとのたまう。で、ルールを破ったわけだけど・・。しかし正義という概念を持った人は幸せだ。この明確な正義がもてない人が大部分だろう。立候補者の言うことはなんでも空言に聞こえるもの。正義を明確にもてないということは、悪の概念も希薄だってことだろう。社会の退廃はこのような意識が多数派になったときに始まるってことをトルストイは語っているんだと思うぞ。バイカー修ちゃんの家にある「アンナ・カレーニナ」は読んでも読んでもアンナが出てこない。映画のそれではすぐ出てきたのに。人妻アンナと青年将校ウロンスキーの不倫の恋を説明するのにロシアの世の中の説明が延々と続くんだ。ここが単なるメロドラマで終わらせない、トルストイの偉大さなんだとわかったのはかなり後になってからだった。

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