2007年07月21日

サミュエル・ハンチントン

西欧にとって基本的な問題は、イスラームの原理主義ではない。問題は、イスラームそのものなのだ。それは異なった文明であり、そこに所属する人々は自分たちの文化の優位をかたく信じていて、国力が劣っていることが不満でならない。
- [1927-] 米国の歴史学者ハーバード大教授 サミュエル・フィリップス・ハンチントン「文明の衝突」p328より-

この「文明の衝突」っていう本は話題になりましたよね。読みましたか?バイカー修ちゃんもおもしろくて一気に読みました。世界には8つほどの文明があって、その文明同士がいずれ対立し衝突するだろうという内容です。おもしろいのは、「西欧文明」「イスラーム文明」「儒教文明(中華)」というくくりの中に「日本文明」ってあることだ。日本一国の文明が独立した、あるいは孤立したひとつの「文明」であるとハンチントン氏がくくっていることだ。日本人のプライドを刺激したのか、こんな厚い本がベストセラーになったし、なんといってもこの本の内容が「イスラーム・儒教(中華)文明」と「西欧文明」が衝突するという予言が9.11テロを予告したととらえられたからだろう。確かにそうなった。まあこんな文明は衝突するのかといわれれば、それは人間に文明が生まれてから絶えずおこってきたことだし、ユダヤ教とキリスト教、そしてイスラーム教は仲が悪くて世界の火薬庫状態だがそれはもう十世紀以上続いてる。もとは同じルーツなんだよ。彼らのいう「神」はみな同じ神で、イスラームのコーランにもイエスは出てくる。しかし「儒教(中華)文明」っていうけど、今の中国に儒教思想なんか残っているのか?って疑問もあるし、日本はひとつの文明にくくられるくらい特殊な文明に見えるんだろうな。この本の中ではだんだん孤立化していくんだけど・・。しかし、確かに今、中国は西欧と対立しつつある状況だ。ハンチントン氏はまさに偉大な戦略家であり、このような人は日本にはいないと思うぞ。

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