2007年06月27日

徳川家康

怠らず 行かば千里の果ても見む 牛の歩みのよし遅くとも
-[1542-1616] 江戸幕府初代将軍 徳川家康の和歌-

家康っぽい歌ですね。家康というと「人の一生は重き荷を負うて遠き路を行くが如し 急ぐべからず」っていうのが有名だけど、やっぱり苦労して最後に天下をとった人だけにどっか説教くさいのは否めない。結局戦国武将で最後に勝ったのはこの人だった。苦労して苦労して、今川義元の人質時代から、織田信長に仕えて無理難題言われ奥さんも息子も殺さねばならなくなったり、武田信玄との戦ではボロ負けして命までとられそうになり、馬の上で恐怖のあまり脱糞した話は有名だ。あげくのはてに本能寺の変の後、こともあろうに豊臣秀吉の天下になって、この田舎者の下につくことに・・。まあ、まわり道の人生だけど、この人がはれて江戸に幕府を開いて天下をとったのは60歳を過ぎてからだ。当時は「人生50年」の時代だから本当に遅咲きだったんだね。その後江戸幕府がかたまるのは三代将軍家光の時代だそうな。でも質素倹約にはじまり地味っぽい家康の思想は、彼が見てきた人が公家かぶれの今川、ハチャメチャの信長、異常なまでの派手好みの秀吉に仕えてじっと学んだんだろうな。栄華の極地にいたこの人たちはみんな滅びたんだから。自分と徳川家はこうなってはならない!反面教師にしたのはまちがいない。それがこの歌によくあらわれている。でもさ、日本人はもともと判官贔屓(ほうがんびいき)でいちばん成功した徳川家康ってあんまり人気がないんだよね。バイカー修ちゃんだってやっぱり、謙信、信玄、信長が好きだもんなあ。人間ちょっとアブナイ人の方が主役には向いてるってことだね。

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