吉田松陰

人賢愚ありと雖(いえども)も、各々一、二の才能なきはなし。
-[1830-1859] 萩藩出身の幕末の指導者 吉田松陰 牢屋内で囚人たちに残した言葉-

幕末の思想家吉田松陰の言葉です。この人なんか老獪(ろうかい)な印象があるけど、29歳で斬首(ざんしゅ)されてるんだよね。幕府からするとテロリストだったんだね。まあ、この人の松下村塾(しょうかそんじゅく)から、伊藤博文や高杉晋作ら志士や明治の立役者が生まれているから大した人物だったんだね。その松蔭先生が、安政の大獄のとき牢屋に入れられ他の罪人といっしょに生活してたときにこう言ったそうだ。なんか気位の高いのは当然としても、純粋な目で罪人たちを見てるって感じするよね。「なきはなし」だって。まあ、ないこともないっていう言い方がおもしろい。松蔭はこの若さで大変な人望があったんだから度量や器も大きい人だったんだろう。人の長所を見てそれを育てることのできる人だったんだろうな。これから処刑されようと牢屋に入れられてても人生を捨てない。大望は教え子が果たしてくれるという信念があったんだろうな。もうこの頃は徳川時代も末期で誰の目にも幕府の失速は目に見えていたし、もう250年も続いてる江戸幕府はガタガタになっていた。世襲制、経済成長を抑える、太平という名の停滞でこの間に西欧列強とはとんでもない格差がついていた。信長・秀吉の頃は西欧も一目おくほどの強国だった日本だったのに。しかしそのエネルギーは地震のプレートのように蓄積してたんだね。一気に爆発松蔭の死後50年で日本は再び世界の強国として鮮烈なデビューをすることになるんだなあ。

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