2007年05月29日

ゲーテ

10歳にして菓子に動かされ、20歳にしては恋人に、30歳にして快楽に、40歳にしては野心に、50歳にしては貪欲に動かされる。いつになったら人間はただ知性のみを追って進むようになるのであろうか。
-[1749-1832] ドイツの詩人・小説家・科学者 ヨハン・ウォルフガンク・フォン・ゲーテの言葉-

なんと痛烈な批判であろうか?しかしなんと的を射た言葉であろうか。形を変えてはいるが人間は一生「欲望という名の電車」に乗っているようなもんだ。もしかすると歳を重ねるごとに「自分の限界」を感じるがゆえにうすうす疑問もいだきつつ納得もしないで欲望に拍車がかかるのかもしれないな。しかしながら若い頃はまだ純粋に「夢」を追うこともあったろう。しかしこれが夢の途上となると、上には上がいる・・ことがわかってくる。その夢のために自分が支払ってきた代償も気になってくる。悪いとわかりつつもしてきたこともあろうし、人に言えない過去もあるだろう。今の地位だって薄氷の上に立つような怪しげなもんだ。好むと好まざるとにかかわらず、取り巻きもいるのでやらざるをえない。知られたくない過去を知っている人もまわりにはたくさんいるんだろう。ふと・・・気付くと、そこにいるのは「自分」ではなくて、肩書きのついた自分には似ても似つかない人だったりする。自分でマスコミの中での自分を見ると・・そこには「別人の自分」がいる。ましてやそれが悪人だったりすると、アイデンティティも壊れていくだろうな。商習慣が犯罪に変わることもしばしばあるもんだ。ここで「正しい自分」を持つことは現代では大変なことなんだ。有名であることにアイデンティティを持つ人もいるだろう。それが過去の人になったりすると耐え難いものになることもあるだろう。そんなしばりがない人から見たら人生の解決方法なんてたくさんあるはずなのに、人もうらやむ政治家や芸能人であるはずなのに、自分で命を絶つ人がいる。人に希望を与える仕事を自分で選択したはずなのに、自分で希望をなくしてしまった人がいる。人間っていったいなんなんだろう?人間は可能性を持ったがゆえに生まれながらにして病気なんだ。

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