人が立派な愛国者となるために、しばしば他の人々の敵になるのは、悲しむべきことである。立派な愛国者であるとは、自国が商業によって繁栄し武力によって強大になるように願うことである。明らかに、一国は他国の滅亡なしには勝ちえないし、不幸な人々を生ぜしめないでは征服しえない。それゆえ、自国の強大を願うことは、隣国の不幸を願うことである。これが人間的条件である。自国が決していっそう強大にも弱小にも、富裕にも貧乏にもならないことを欲する人こそ、世界の市民であるといえよう。
-[1694-1778] フランスの文学者・思想家 ヴォルテール「哲学辞典」より-
昨日に続きヴォルテールです。ちょっと長いけど。これが200年もむかしの時代錯誤の意見だと言えるだろうか?世界のいたるところで戦争や内戦はおきている。一歩ゆずって、先進国(これの意味のあいまいだけど)まあ、国連の常任理事国の中にも怪しげな国もあるけどさ。先進国の間ではドンパチこそやってないけどさ、「経済戦争」なるものが行われているよな。自動車なんかそうでしょう。むかしはその国で消費するために自動車は生産してたんだよね。だからお国柄がでてたよね。これが今じゃ「世界商品」ですよ。ベンツは丸くなり、アメ車は小さくなり、日本車は立派になった。なんか無国籍なクルマになったよな。そして「よその国」に売りまくる。こりゃ立派な侵略戦争だよ。おまけに工場もつくる。アメリカなんかすべてのクルマは「国産車」状態ですよ。これで誰が幸せになるんでしょう?今じゃ資本主義のアメリカは相変わらず超リッチと超ビンボーがいて、それをしのぐ「格差大国」が中国とロシアの社会主義国と元社会主義国だっていうんだからこりゃブラックジョークの世界ですな。日本はたぶん相変わらず世界の中じゃ「もっとも格差の少ない国」だろう。でもこの国でも格差は開いている。人間が「富裕にも貧乏にもならないことを欲する」でないとこれは解決しないだろうなあ。労働組合にも「労働貴族」がいて格差があるんだから人間は始末におえないね。



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