2007年01月19日

川端康成

たとえばどんなにいいことにしろ、それを知るべき年齢よりも早くそれを知れば、それは悲劇の色しか帯びない。
-[1899-1972] ノーベル文学賞受賞小説家 川端康成「化粧と口笛」より-

小説の中の一節に名言があるというので思いつくのがこれである。子供の頃から両親の姿を見て、愛されたいがゆえにいい子であろうとする子供っているよね。みんなから「おりこうだ」「いい子だ」「かしこい」といわれて育つと「いい子でなければならない症候群」に陥って、あまりにまわりを気にして自分自身を失ってしまうという人がいる。人を気づかう気持ちはとっても大事なんだけど、過ぎたるはおよばざるがごとしってなりかねない。あまりにも大人びるのが早いと不幸になるっていう感じかな。歴史上の人物だと、若干3歳にして、あの悪名高い西太后の庇護で第12代清朝皇帝に即位したラストエンペラー 愛新覚羅 溥儀(あいしんかぐら ふぎ)を思い出す。滅び行く清朝からおわれても皇帝にしがみつく彼は、日本帝国に利用され、満州国皇帝になっちゃう・・んだけどこれは傀儡(かいらい)なんだねえ。この辺はベルトルッチ監督の「ラストエンペラー」に詳しいんだけど。愛にしろ、富にしろ、権力にしろ、それを得ることはおおいなる「責任」を持つことになる。これってこわいことなんだ。若くしてこれを手に入れるとほとんどの場合悲劇になっちゃうよなあ。天才子役で大成した人は少ないっていうのと同じだね。あのマイケル・ジャクソン先生も子供の頃は天才だったもんなあ・・。僕の70歳の父は、20年くらい前にマイケルの「スリラー」のVTRを見て、「彼は天才だ!」といまだに言ってる・・。

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