2006年11月16日

パール・バック

どんな大きな過ちでも、そこに至るまでに、過ちに気付き、時には過ちを正すことが出来る瞬間があるものです。
-[1892-1973] 米国のノーベル文学賞受賞女流小説家 パール・サイデンストリッカー・バックの言葉-

もうひとつパール・バックの言葉を紹介しよう。昨日も言ったように、パールには障害があるお嬢さんがいたんだよね。これが原因で彼女は離婚も経験している。彼女はその苦しみ、そう・・一生続く苦しみに前向きに、決して逃げずに向かったんだと思うんだ。その鬱積(うっせき)したエネルギーが「大地」などに現れたんだと思う。「大地」を初めて読んだのは、中学生の頃だった。親子三代の大河ドラマで極貧から富裕層へと成り上がり、堕落していく家族、それぞれの道を歩む息子。長い小説だったけど、学校もサボって読んだものでした。(おかげで中学生にして出席日数が足りなかった)思えば、清朝から国民党政府の樹立という時代背景がとてもわかりにくくて、そのあたりはすっとばかして親子のドラマだけを読んだ気がするな。でも中国の歪んだ歴史に興味を持ったきっかけでもあったなあ。今思うと、アメリカ人だからあんな醒めた客観的な物語が描けたんだと思う。それと、パール自身が悩む中で、中国人の苦しみを共有できたのかもしれない。富の消費こそ、その個人、一族、国民の文化と教養が現れるものだろう。であれば、国民が一様に豊かになっていく過程で不幸もまた芽生えていくのは仕方のないことかもしれない。王龍(ワンロン)も、豊かにさえならなければ妾(めかけ)なんかを家に連れ込まないで済んだのかもしれない。人の豊かさってなんなのだろう?会社を経営して、見たこともないお金を扱うようになって、いつもそれを考えているんだ。

トラックバック

トラックバックURL:

コメント

くまさん、バイカー修です。
「私の孤独」いいでしょ?あのなんにも似ていない曲調がいいんですよ〜。
流行とは無縁のね。

僕なんか、女性でムスタキなんか聞いていると知ると、その人に恋しますね。
人は、常に誰かを傷つけて生きていると思うんですよ。
友情や愛情だって、深ければ深いほど、考え方がちょっと変わっただけで後悔になったりする・・。
孤独の中で、自分に向き合う時間はとても大事だし、他人に自分を移して、しゃべって
ただ安心するのはとても危険だしね・・。

  • バイカー修
  • 2006年11月19日 18:58

こんばんは 
こちらこそ修ちゃんからのお返事を楽しみに カキコさせて戴いてます。

人間の深みって、一人ぼっちの夜に形成されていくものかもしれないですね。孤独の中で、色んな事を思い、何かを探したりして。中学生にして、そういう状況の中に暮らしたんだから今の修ちゃんが出来あがってるんですね(何か変な文!)

孤独といえば「私の孤独」聞きました〜。
予想外に穏やかな曲で、驚きました。彼は、孤独をとても大切にしていたんですね。きっと、ムスタキの中の「孤独」に嫉妬した女性は多かったんじゃないかと思いました。

  • くま
  • 2006年11月18日 21:59

くまさん、おはよう!
くまさんのおたよりを見るのが楽しみです。

くまさんの中学生の姿がうかぶようです。「もったいない時間」なんてとんでもない。
僕もテニスやったり部活は楽しかったですよ。
でもね、両親が夜の仕事でいつも夜は一人でした。まあ、中学にもなると
悪い仲間の溜まり場になっていたけどね!(でもみんないい奴だったよ)

で、親が帰ってくるのは遅いし、自然と本を読んだり、バンドマンの父の
オープンリール(懐かしいなあ!テープレコーダーの親分みたいなやつ)を
6畳と4畳半の狭いアパートで聞いてたんだよ。
なんでも「可能思考」が大事なんだね!

  • バイカー修
  • 2006年11月18日 08:34

こんばんは 
中学生の修ちゃんは、学校サボって一体どんな顔で「大地」読んでいたんでしょうか?ジャズを聞きながら?ますます面白い方ですね。
私の中・高時代はバレーばっかりやっていて、本から最も遠かった時代ですねぇ。単純・一途!!仲間と一緒で楽しかったけど、今から思うと勿体無い時間の使い方してたのかもしれないな。本に親しんだのは大学生になってからです。で、読みかけでとっても気になっていたニ作品と、こうして向き合えることになって 大感謝です!!

  • くま
  • 2006年11月18日 00:13

くまさん、お久しぶりです。
お元気でしたか?

なんと!なんと!くまさんも「大地」持ってるんだ!
そうだよねえ。王龍が堕落していくでしょう?
お妾さんを家にいれたりしてね。

貧しい中で必死で努力してきたのに・・・。
でもね、息子たちの話になってきので根性だして読んでみて!
竜馬はね、後半になってくるとサスペンスドラマモードになってくるんだよ。
前半から長崎の海援隊あたりは和気あいあいとしてるでしょう。
読書は体力だよ!くまさん。

  • バイカー修
  • 2006年11月17日 17:38

こんばんは 

私の 三大読みかけ小説の ふたつめが登場したな、・・この本も龍馬同様、詠み始めはとっても面白かったんです。なのに途中からどうしても読み薦められなくなってしまい、1巻の最後でストップしてます。王龍の人生が虚しくなって読めなくなって。
今でも持ってます新潮文庫の全4巻・・・買ってから二十五年間、二度の引越しにも失くすことなく私の本箱に。これもご縁だから、この冬 再チャレンジかな。
因みに、私の龍馬はまだ勝海舟に出会ったところです。

  • くま
  • 2006年11月16日 20:31

コメント入力フォーム

(朝礼ネタ・スピーチに名言コラム〜社長ブログ・今日の一言 にはじめてコメントされる場合、不適切なコメントを防止するため、掲載前に管理者が内容を確認しています。適切なコメントと判断した場合コメントは直ちに表示されますので、再度コメントを投稿する必要はありません。)

フォーム