2006年02月16日

ルイス・キャロル『不思議の国のアリス』

「教えていただきたいのですが、ここからどっちへ行けばいいのですか」「それは、君がどこへ行きたいかでほぼ決まるな」とその猫は言った。「わたしはどこでもかまわないの、ただ――」アリスが言う。「それならどっちでもかまわないな」猫は答える。「――『どこか』へ辿り着きさえすればね」とアリスは言葉を補った。「そりゃあ、辿り着くとも」と猫、「辿り着くまで歩き続けさえすればね」

-[1832-98] 英国の作家・数学者 ルイス・キャロル『不思議の国のアリス』第6章(子豚と胡椒)より-

このルイス・キャロルの『不思議の国のアリス』はまさしく不思議なハナシで世界的にもカルト的ファンが多い。WEB上でもサイトは山ほどあるよね。バイカー修ちゃん的にはこの話、とっても「禅問答」的やり取りが多いのだ。この第6章(子豚と胡椒)のキャロルと猫のやり取りを見てください。まさしく哲学的なやりとりですねえ。バイカー修ちゃんはこのあたりのやりとりに深く感銘します。子どものお話だからといって「手抜き」がないのです。子どもの頃から「哲学的思考」を教えているのです。ちなみに『鏡の国のアリス』で有名な双子のトウィードルダムとトウィードルディーでの会話では「もしそうだったら、そうかもしれぬ。仮にそうだったとしたら、そうなるだろう。ところがそうではないのだから、そうじゃない」というくだりもあります。西欧人が「禅」に興味を持つ理由の一旦がここにもあると思うぞ。ちなみに今日の一言の原文は"Would you tell me, please, which way I ought to go from here?" "That depends a good deal on where you want to get to," said the Cat. "I don't much care where--" said Alice. "Then it doesn't matter which way you go," said the Cat. "--so long as I get somewhere," Alice added as an explanation. "Oh, you're sure to do that," said the Cat, "if you only walk long enough."となっている。簡単な言葉で難解な表現ができる例文みたいなものですな。難解な言葉で簡単なことを言う人はいっぱいいるけど。

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