2006年01月16日

夏目漱石

鋳型に入れたような悪人は世の中にあるはずがありませんよ。平生はみんな善人なんです、少なくともみんな普通の人間なんです。それが、いざというまぎわに、急に悪人に変わるんだから恐ろしいのです。

-[1867-1916] 小説家 夏目漱石「こころ」p78より-

バイカー修ちゃんの世代はさ、漱石の「こころ」が感想文の題材だったって人が多いんだよな。まさしく僕がそうで、今でも思い出すんだけど高校生のころ、「こころ」の感想文提出があったのだ。しかしバイカー修ちゃんは例によってまったく読まずに学校をサボって街の「名画座」で「天井桟敷の人々」なんかの難解な映画を見ていねむりこいて、補導員がいなくなる午後から街をウロウロするという怠惰な生活を続けていたのでありました。家に帰ってから「感想文の宿題」があるのを思い出し、国語の先生がとても理解のある人だったのでこの人は裏切れない!とほとんど「斜め読み」をしてストーリーだけをたよりにすらすらと「感想文」をでっちあげたのでした。そのときにたまたま開いた78pにこの文があったんですな。これを核に「自分の考え」を書いたら、なんと!最優秀感想文になってしまいました。先生方から「洞察が深い」なんていわれてあわててしまったのでした。その後にこの「こころ」を熟読したのはいうまでもありません。結構まわりくどい言葉が多いけど面白い小説ですぞ。なんか唐突に自殺しちゃうような印象があって高校生には難しいかな?って思ったけど。今の時代、先生に恋の悩みを打ち明ける生徒っているんでしょうか?

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