小林一茶

我と来て 遊べや親のない雀(すずめ)

-[1763-1827] 江戸後期の俳人 小林一茶 3歳のときに亡くした母を思う句-

一茶は子供だけではなく、母をも3歳のときに亡くしたのでした。奥さんにも先立たれ本当に家族縁の 薄い人だったようです。だからこのような情感あふれる俳句を生み出す感性が冴えたのかもしれないですねえ。実家に70歳の父が一人で住んでいるんですが (母は3年前に亡くなったので)庭に餌場をつくっておりいつもモズ、ヒヨドリ、スズメ、メジロがやってきます。休みの日に実家に帰り、8歳の娘と時間を忘 れて小鳥たちがきょろきょろしながらミカンをついばむ姿を見つめているときに一茶のこの句を思いだすんですねえ。一茶が見ていたスズメもこんな感じだった のかなあと。一茶も庭に粟(あわ)かなんかまいたりして縁側からじっとみていたでしょう。いや見ていたに違いない!娘にスズメを見ながら口ずさむんです 「我と来て 遊べや親のない雀」「これ200年前の人が読んだ俳句だよ」って。それを口ずさむ娘を見てこんな短い短文にもスピリチュアルな力が宿っている んだと感じます。もうすぐ春ですねえ。

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