畢竟(ひっきょう)するに歴史上のあらゆるメトロポリスの繁栄は、ネクロポリス(死者の土地)への道程でしかなかっ た。
それも外部からの破壊によってではなく、精神的、道徳的、肉体的(都市機能的)病いによる病理現象としてすべてのメトロポリスは死んでいったとい う、(中略)そしてこのニューヨークは、ネクロポリスへの最終段階にすでに足を踏み入れているというべきだろう。
-[1940-] 長崎県出身の作家・評論家 立花隆1981年春 記事「ニューヨーク81'」より‐
立花さんは不可思議な人だなあとよく思う。
この人の記事は結構好きでよく読むのだ。
いや「読んでい た」というべきかな。
「知の巨人」といわれジャーナリストの中ではとりわけ存在感のある人である。
でも最近よく文芸春秋なんかでこの人が科学の分野での評 論をするあたりから???となってきたんだよね。
あまりにもエキセントリックというか、一面しか見ずに全体を語る傾向があるように感じる。
現に読んではい ないけどこの人の批判も特に科学の分野の第一人者と言われるような人からでていたりもする。
このニューヨークの記事も今読むと、「若いなあ」という感じだ よね。
確かにこのとおりなのだろう。誰も反論できない。すべての文明は内部崩壊するという論評には返す言葉がないのだ。
その文明の存在基盤には科学技術で の信望があると思うぞ。
ゲノムや脳の解明が進めば脅威のテクノロジーが出てくるかもしれないけど、事実はなぜいまだに地球に生命が生まれたかすらもわかっ ていない。
文系の人の理系診断は危険かもしれない。



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