ルネ・デカルト

私達は真理に対して大きな愛を持つあまり、かえってしばしば真理を取り逃がす。

-[1596-1650]  フランスの哲学者・数学者・自然科学者 ルネ・デカルトの言葉-


真理に対する「愛」かあ。うまいこというなあ。そのために真実を見誤る。なんか幕末の新選組浅田次郎作「壬生義士伝」の主人公吉村寛一郎を思い出しますねえ。滅び行く「幕府」に愛を感じ、ひたすら守り抜こうとする愛。その息子嘉一郎までが函館「五稜郭の戦い」で土方歳三とともに討ち死にする。もう涙なしでは読めませんでした。しかし、この無益な愛に美を感じるのはなぜなんでしょう。クールにドライにが今の流行なのに、このウエットな思いに心を揺さぶられるのはなぜなんでしょう。人間とはもともと不条理な生き物ですね。信じるものにすがらないと生きてゆけない。信じるものを替えることは空中ブランコを飛び移るに等しい。その怖さを味わうくらいなら今の安楽にすがりつきたい。その気持ちは良くわかる。でも実りはないんですなあ。

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