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この竜馬の言葉もあまりにも有名ですが、昨日もふれた勝海舟の「氷川清話」。これがまたおもしろいんだよなあ。勝海舟が氷川で隠居してからの座談を集めた本なんですが、司馬遼太郎さんの小説の元ネタがいっぱい書いてあります。大きい本屋さんに行ったら文庫で売ってますよ。おそらく勝の弟子だった竜馬の姿はここが大きなネタになっていると思うぞ。西郷を評した竜馬の言葉「なるほど西郷というやつは、わからぬやつだ。少しくたたけば少しく響き、大きくたたけば大きく響く。もしばかなら大きなばかで、利口なら大きな利口だろう」これなんか本当に肉声ですな。武士にはユーモアの欠ける人が多くてこのような比喩(ひゆ)を駆使できる彼はまるで現代人的センスですな。竜馬には佐幕派・倒幕派に限らず幕末の烈士にただようストイックさ、病的なイデオロギー、何かといえば「天誅!」と叫んで人を斬り殺すテロル性が希薄な人なんですねえ。ここがすごい。新選組も土佐も長州も薩摩も似たもの同士。でもこの坂本竜馬には不思議と「悲壮感」がない。たぶんに司馬的竜馬イメージが強いけど、残された言葉からもこの人の度量の大きさは伝わると思うぞ。生きていてほしかったよなあ。
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